英国を代表するスーパースター、クリフ・リチャード主演映画「サマー・ホリデー」のテーマ曲のカバーソング。
よくわかりませんが、ジャケを見る限り、スピッティング・イメージのようなＴＶ番組のキャラによる曲のようです。コメディアンの人が歌ってるようですが、わざと音程を外したような感じで歌ってて、のんびりしたメロディとリズムで、まあ、どういしょうもない曲です（笑）。

１９８７年に沈没した英国籍フェリーの犠牲者の遺族への義援金を集める為に、多くのアーティストが集まって作られたチャリティソング。ポール・マッカートニーからボーイ・ジョージ、ケイト・ブッシュと当時の英国を代表するアーティストが一堂に会しています。ゲイリー・ムーア、マーク・ノップラーのギターソロもいい味だしています。
Ｂ面は、曲の中盤で参加アーティストによるメッセージが流れるバージョンです。
メインミキサーは、珍しくＥｘｔｒａ　Ｂｅａｔ　ＢｏｙｓのＪａｍｉｅ　Ｂｒｏｍｆｉｅｌｄが担当しています。

何者なのかよく知りませんが、ジャケ見ると黒人男性２人組のようですね。まったく売れずに終わった　この曲ですが、そんなに悪い曲ではなく音的には、ジェイソン・ドノバンなんかからの流れを組むポップサウンドでなかなかいい曲なんだけど、キャラがダメだったのかな（笑）。
ミキサーは、Ｔｏｎｙ　ＫｉｎｇだけどＤａｖｅ　Ｆｏｒｄらと変わらないサウンドでようやくＰＷＬらしいサウンドを　身につけた感じですね。
ちなみに２曲目は、Ｅｘｔｅｎｄｅｄに相当するもの、３曲目は、インストバージョンです。

ＭＯＤＳでＳＷＩＮＧなリズムがオシャレなＳＡＷらしからぬ１曲。同じくＳＡＷが手がけたＭＯＮＤＯ　ＫＡＮＥと同じような曲調ですが、この手のサウンドは、ＳＡＷ＝ユーロビートと小馬鹿にしてた人でも評価してもらえる曲ではないでしょうか。ちょっと陽気で和やかなサンバのリズムが心地良い１曲です。
Ｇｅｏｒｇｉｅ　Ｆａｍｅ、実は何者なのか全然知らなかったのですが、調べてみるとハモンドオルガン弾きながら歌うベテランのアーティストだったんですね。エドウィン・スターといい過去の大物を再生するのがお好きなようです。

ユーロビートというよりハイエナジーといった方がいい、ＳＡＷの初期のトラックです。
サウンド的には、同時期のヘイゼル・ディーンに近いけど、歌ってるのがアイドル？なのでちょっと迫力に欠けるかな。悪い曲とは、思わないけど印象に残らない曲なのは確かです。

グロリア・ゲイナーとＳＡＷのコラボ曲ですが、こちらは、１９９２年にリミックスされ発売された盤。
オリジナルは、１９８７年に発売されています。ＰＲＩＮＣＥＳＳ系のコンテポラリーサウンドとグロリア・ゲイナーのパワフルなボーカルの組み合わせは、悪くないと思うのですが、せっかくのＳＡＷとのコラボというのに平凡なバラードソングに終わってます。

哀愁感漂うユーロポップサウンドの曲でちょっとテンポの遅いバラード系のユーロビートといったところでしょうか。

Ｐｈｉｌ　Ｈａｒｄｉｎｇ＆Ｉａｎ　ＣｕｒｎｏｗがリミックスしたＴｈｅ　Ｍｕｒｒａｙ　Ｍｉｘは、↑のダンスバージョンよりサウンドにメリハリをつけた作りでより洗練された仕上がりになっています。

哀愁ユーロサウンドのこの曲、アルバムに収録された「Ｔｈｅ　Ｚｕｌｕ　Ｍｉｘ」と聞き比べると、間奏部の後が唐突で何か繋がりの悪いリミックスかなあ。
Ｂ面は、Ｈａｚｅｌｌ　Ｄｅａｎ作曲でＳＡＷがプロデュースの曲ですが、少々音数が少ないけど軽やかなポップなソングです。

アルバムには、未収録だったこの曲、アップテンポでノリの良いユーロビートです。
まあ、ノリがよいのはいいんだけど哀愁感に欠けるのでヘイゼル・ディーンの曲の中では平凡な作品ですね。Ｂ面は平凡なミディアムテンポのポップソングです。

この辺りの楽曲から、ようやくＰｈｉｌ　Ｈａｒｄｉｎｇらしい形のサウンドを形成して、機械的でエネルギッシュなサウンドに仕上がっています。ＰＷＬらしいユーロビートで派手さはないものの、佳作に挙げられる曲です。

ハードなギターとピコピコしたシンセが絶妙に組み合わさったかなりイケイケなユーロビートで、ヘイゼル・ディーンの曲では、一番好きな曲だったりします。
Ｅｘｔｒａ　Ｂｅａｔ　Ｂｏｙｓがリミックスしたバージョンが日本盤のアルバム「Ａｌｗａｙｓ」に収録されましたが、やはりピート・ハモンド自身がリミックスしたノーマルの１２”バージョンがベストです。ＥＢＢのバージョンは、ちょっと間延びした感じがあってイマイチ好きになれないのです。

日本語タイトル「気分はハイエナジー」と題されたヘイゼル・ディーンのデビューアルバム。
ＰＷＬ初期の楽曲なので今となっては、いささか古くさく感じますが、ＵＫチャート４位に輝いた「Ｗｈａｔｅｖｅｒ　Ｉ　Ｄｏ（Ｗｈｅｒｅｖｅｒ　Ｉ　Ｇｏ）」は、やっぱり名曲です。

Ｓｔｏｃｋ，Ａｉｔｋｅｎ＆Ｗａｔｅｒｍａｎが大半をプロデュースし、残りの曲もＰｅｔｅ　Ｈａｍｍｏｎｄ，Ｐｈｉｌ　Ｈａｒｄｉｎｇ＆Ｉａｎ　ＣｕｒｎｏｗといったＰＷＬのミックスマスターが、リミックスを施したハイエンジークイーンの名に相応しい、イケイケなユーロビートアルバムに仕上がっています。カイリーミノーグと競作となった「Ｔｕｒｎ　Ｉｔ　Ｉｎｔｏ　Ｌｏｖｅ」も収録。

アルバム「Ａｌｗａｙｓ」＋αといった感じのベスト盤。１０曲目の「Ｍａｙｂｅ」は、Ｐｅｔａ　Ｈａｍｍｏｎｄ自身による１２”バージョンで収録しています。
ハイエナジークイーンの軌跡をたどるには、まさにベストと言える１枚です。